スタンダードにプロテクションが帰って来たッッ!!!

『モダン・ホライゾン』の発売の熱も冷めやらぬうちに、『基本セット2020』のプレビューシーズンが始まりました。早すぎないか?供給過多でだいぶヤバいぞ?

今回は公開されたプレビューカード、
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《Blightbeetle》の「Protection from green」という能力を取り上げます。

この能力、「プロテクション」と総称され、少し前までのマジックでは比較的良く使われていた能力です。この場合ですと「緑からのプロテクション」…と直訳したいところですが、現時点での公式な日本語訳では「プロテクション(緑)」ということになっています。
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英語名が似たような能力に、《悪意の騎士》が持つ、「Hexproof from white」、「白からの呪禁」があります。
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名前も機能も比較的よく似た「Protection from 〇〇/プロテクション(〇〇)」と「Hexproof from 〇〇/〇〇からの呪禁」。プロテクションと呪禁という能力の特徴と、それらの違いに触れていきます。

プロテクション

プロテクションのルール上の記述は以下の通りになっています。

702.16b プロテクションを持つパーマネントやプレイヤーは、記述された性質を持つ呪文の対象にならず、記述された性質を持つ能力の発生源からの能力の対象にもならない。 702.16c プロテクションを持つパーマネントやプレイヤーは、記述された性質を持つオーラによってエンチャントされることもない。プロテクションを持つパーマネントにつけられているその種のオーラは状況起因処理によりオーナーの墓地に置かれる。(rule 704〔状況起因処理〕参照。) 702.16d プロテクションを持つパーマネントは、記述された性質を持つ装備品を装備できず、記述された性質を持つ城砦で城砦化されない。そのような状況にある装備品や城砦は、状況起因処理でそのパーマネントからはずれるが、戦場に残る。rule 704〔状況起因処理〕参照。 702.16e プロテクションを持つパーマネントやプレイヤーは、記述された性質を持つダメージの発生源から与えられる全てのダメージを軽減する。 702.16f プロテクションを持つ攻撃クリーチャーは、記述された性質を持つクリーチャーによってブロックされない。
非常に長いですね。これだけの文章量を表すのがプロテクションという能力です。
《Blightbeetle》の例に戻りますと、「プロテクション(緑)」を持つ《Blightbeetle》は、
  • 緑の呪文の対象にならず、緑のクリーチャーやエンチャントなどのカードおよびトークンが生み出す能力の対象にもなりません。
  • 緑のオーラをエンチャントすることもできません。
  • 緑の装備品(装備品の多くは無色のアーティファクトなので緑の装備品は稀ですが)を装備することもできませんし、緑の城砦で城砦化することもできません。(城砦はスタンダードに存在しないので気にしなくて大丈夫です。気になるようでしたら調べてみてください。)
  • 緑のクリーチャーや呪文などカードおよびトークンのダメージを全て軽減して基本的にダメージを受けません。
  • その攻撃を緑のクリーチャーでブロックすることはできません。つまり緑のクリーチャーにブロックされません。
ということになります。基本的に緑では手も足も出ない感じです。

呪禁

対する呪禁のルール上の記述を確認しましょう。

  • 702.11b パーマネントが持つ呪禁は「このパーマネントはあなたの対戦相手がコントロールしている呪文や能力の対象にならない」を意味する。
  • 702.11c プレイヤーが持つ呪禁は「あなたはあなたの対戦相手がコントロールしている呪文や能力の対象にならない」を意味する。
  • 702.11d 「[性質]からの呪禁/Hexproof from [quality]」は呪禁 能力の変種である。パーマネントが持つ「[性質]からの呪禁」は、「このパーマネントは、対戦相手がコントロールしている[性質]呪文や対戦相手がコントロールしている[性質]発生源からの能力の対象にならない。」を意味する。「[性質]からの呪禁」能力は呪禁 能力である。

プロテクションに比べるとだいぶルールはシンプルですね。

共通点と違い

共通点

・対戦相手がコントロールする特定の性質の呪文や能力の対象にならない
プロテクションも呪禁も、対戦相手の除去呪文などの能力の対象にならない、強力な除去耐性能力になります。
・弱点は全体除去と生け贄
対象にならない能力を以ってしても、《神の怒り》のような全体除去や、《悪魔の布告》のような生け贄除去には無力です。

プロテクションにできて呪禁にできないこと

・相手のブロックをすり抜ける。
プロテクションの最大の特徴はこれでしょう。プロテクションは指定された性質を持つクリーチャーにブロックされません。呪禁クリーチャーはブロックされてしまいます。
・全体火力も通用しない。
呪禁クリーチャーの対処手段として、《地震》のような全体火力が存在します。プロテクションの場合、指定された性質からであればダメージを受けないので全体火力でも対処できないケースがあります。
・ブロックに回れる。
指定された性質からのダメージを受けないので、指定された性質を持つクリーチャーが攻撃してきた時に、ブロックしてもダメージを受けません。呪禁クリーチャーは普通にダメージを受けます。プロテクションであれば無傷で攻撃を食い止められます。
・少し特殊な状況にも対応できる。
特定の方法を使うと、オーラ・エンチャントを唱えることなく戦場に出し、クリーチャーにエンチャントすることができます。この方法は対象を取らないため呪禁では防げませんが、プロテクションであれば防げます。

呪禁にできてプロテクションにできないこと

・自分による強化
プロテクションで指定された性質の呪文や能力では、例え自分がコントロールするものであろうがプロテクション持ちのクリーチャーを対象に取れません。呪禁は対戦相手がコントロールするものに限られるので、自分で強化することが可能です。

見ての通り、基本的にはプロテクションの方が有用な能力です。特に戦闘周りが指定された性質を持つクリーチャー相手にほぼ無敵という強力さなのが目立ちます。
呪禁は単純に対戦相手の呪文や能力の対象にならなくなる除去耐性ですが、プロテクションは戦闘での回避能力などもついた、全般的により強力な能力と言えます。
そんな強力なプロテクションが『基本セット2020』で帰って来ます。今から非常に楽しみです。